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2008.09.05

音楽を仕事にするには

私は映像に対して、どんな音楽を付けるか選曲したり、効果音を入れたりする音楽効果の仕事をしている。主に、テレビ番組が中心だ。

最初から今の仕事を目指していたわけではない。
ただ、小さい頃からピアノを10年ほど習ったり、常に音楽がある生活を過ごしてきただけ。

高校を卒業する頃、一度きちんと音楽の勉強をしておこうと思い、学校名をあげてしまうと、東京ミュージック&メディアアーツ尚美の作曲学科に入学し、4年間を過ごした。

その心中のどこかに、作曲の仕事に就ければいいなぁ、という甘い考えがあったことは疑いない。しかし、当然現実はそう甘くはなかった。作曲でやっていくなんて無理だ。厳しい現実を知り、学校生活に熱も入らなくなり、やる気をなくす。だが、授業だけは遅刻もせず、サボりもほとんどせず、曲の提出課題はきっちり提出。それだけは真面目にやっていた。

そして、卒業が近づく頃、就職活動を全くしていなかった私に、たまたま講師から今の仕事を紹介され、面接もせずに、そのまま入社することになった。

その講師の授業は、受講者6人ほどで、1時限目の朝早い時間からの授業だったせいか、私以外は大抵の人が遅れてくるような状況だった。その日は、私以外はみんな遅刻していて、のんびりと講師と話をしていたら出てきた話だ。私も他の人と同じ時間にルーズな人間だったら、今の仕事を紹介してくれたかどうかは、正直わからない。

こんな形であっさり音楽の仕事に就けたことは、ありえないくらい幸運だったと言うしかないが、本当に人生何があるか分からないんだ、ということを初めて実感した。もちろん、仕事を始めてから最初の1年目は、様々な修羅場があったが、なんとか乗り越え、今現在で1年半が経った。

音楽の仕事がしたいと憧れている人は、世の中にはたくさんいるだろう。音楽専門学校の広告は、君の未来は希望に溢れている!という感じで宣伝しているが、絶対にそんな甘くはない、とだけ言っておこう。

専門学校時代の友人で、音楽の仕事に就けた友人はたった1人。しかも、最近になって辞めてしまった。それ以外の友人は、テレビ制作会社だったり、ライブハウスでスイッチングの仕事をしたり、それなりにクリエイティブな業界に入り、普通のサラリーマンをしている友人は一人もいないものの、当初の目的である音楽の仕事をしている人はいない。

ただ、迷うくらいなら、取りあえず入学してしまえと言いたい。
音楽の専門学校には、業界への就職口が豊富にあることは確かだし、私のような出来の悪い生徒でも、何が起こるか分からない。何よりも、専門学校で出会った友人は、音楽で語り合える、かけがえのない生涯の友人となる。決して音楽専門学校での生活は、無駄にはならないハズだ。

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